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 近代化遺産(富岡製糸場)の見方調べ方

レクチャー4 近代化遺産(富岡製糸場)の見方調べ方/国立博物館参事 清水慶一氏 2日目のレクチャーはソルティア工場というイギリスのレンガ工場の紹介から始まった。 世界遺産に認定されているこの建物は、19世紀にリャマの毛で織物をする模範工場として機…

 近代の産業遺産の保存と活用

レクチャー3 「近代の産業遺産の保存と活用」/筑波大学大学院 教授 斎藤英俊氏 世界遺産という概念に「産業遺産」という項目が付加されたきっかけは、世界遺産委員会会議において遺産がヨーロッパに重点が置かれ、バランスを欠くことや、ヴァナキュラーの視…

 富岡製糸場の建物

レクチャー2 「富岡製糸場の建物」/文化庁文化財部 文部科学技官 西岡聡氏 2回目のレクチャーは、西岡氏による現場のレクチャー。 東置繭場から始まり、繭扱い場や西置繭場、鉄水溜、繰糸場など蚕の状態から生糸に仕上げるまでの工程と対応した全システムを…

 富岡製糸場の歴史と文化

レクチャー1 「富岡製糸場の歴史と文化」/富岡製糸場総合研究センター所長 今井幹夫氏 富岡製糸場は、旧官営工場である。明治政府は他にも、横須賀、横浜の製鉄所や金山、銀山を所有していた。幕府時代、最初につくられた工場は大阪造幣局であり、第二番目…

横浜建築都市学 廣村正彰氏。建築のサイン計画やブランディングなどをするグラフィックデザイナー。Y-GSAのロゴやパンフのデザイン、横国大建築学棟のサイン計画も手がけた。うちの先生である山本理顕氏の建築にはこの人のサイン計画が多い。 今日のテーマは…

近代美術論 「美術館」と「博覧会」 「展覧会」とは、テンポラリーな営みであり、陳列という形式をとるということ、不特定多数の人がみるものである。今回の講義では、その展覧会が日本においてどう成立したのか、それが「美術」にどう影響したのかに迫る。 …

横浜建築都市学、山中俊治氏。 山本理顕氏の建築作品である埼玉県立大、はこだて未来大学の図書館の家具を設計した工業デザイナー。他にも、SUICAの改札機やグッドデザイン賞に選ばれたアメリカのOXO社の大根おろしなど多数作品がある。 山中氏は東大の機械…

近代美術論 この講義の目的は近代美術を現代から逆照射することにより近代美術を批評的に捉えること。 近代美術、いわゆるモダニズムは場所が変化しても価値は普遍であり、それによって投機、流通が可能になった。今日の主題である作家、菅木志雄の作品は「…

横浜建築都市学、鈴木伸治氏 講演者の鈴木氏は近代建築などの保存を専門とする都市計画学者。今回は新しい仕事の一部として関わった黄金町についてのレクチャー。インターン時に黄金町バザールについて取材にいったが、バザール開催時、その後のことは特に情…

Y-GSA 建築都市学 八束はじめ氏「Global City Studies」 八束はじめ氏は建築家であり、芝浦工大の教授、いまだにロシアアヴァンギャルドの研究者だと思われているのをどこかで嘆いているのを見たが、現在は今回の講演の主題でもある都市、建築の研究者である…

Y-GSA 松山嚴「建築批評」 後期の横浜建築都市学第1回目。講演者は評論家の松山嚴氏。 今回のテーマは「建築批評」。建築批評とは建物と対話し、論理化していく作業であり、設計の手助けにもなるとする。批評というのは、芸大で建築批評の講義をしていた氏…

「天国と地獄」 黒澤明の作品における二項対立性のはっきりと出る作品。鏡としての善と悪。その二項対立性によりストーリーの二分化がおこなわれる。この手の議論は一つの結論にしか収束しないが。 横浜の中心は当時桜木町であった。みなとみらいが近く、日…

講義:文化表現におけるイノベーション「ニューヨークの恋人」 シンデレラの現代版であるこの映画は非常階段の使われ方にしろソファをベランダに出してムーンリバーを毎日聴くということからしてファンタジーである。 映画における都市とは、ランドマークと…

文化表現におけるイノベーション「マンハッタン」 撮影者は「夜の詩人」と呼ばれる程の人物で、はやり夜のシーンが抜群にうまい。当時のマンハッタンは虚業(テレビや評論)の街であり、世界中の憧れであった。絵として見せることにも成功している。 また、…

文化表現におけるイノベーション:『ミーン・ストリート』 DJのような、あるいはジュークボックスのスイッチを選ぶような映画。 イタリア・カソリックの罪人として生まれてくると考えているチャーリーと社会から自由でこちら側からは本当に魅力的な人間であ…

文化表現におけるイノベーション:『北の橋』 この映画は80年撮影、81年封切りであり、81年5月にはミッテラン政権が確立され、有給休暇の拡大、法定労働時間の削減、ラジオおよびテレビの自由化、大学入試の廃止、死刑制度の公式廃止を行うとともに私企業の…

文化表現におけるイノベーション:『ビフォア・サンセット』 Shakespeare and companyという名前のヘミングウェイや「ユリシーズ」のベケットが周囲に集まっている東京でいう人形街のようなところから始まるこの物語は劇中の物理的距離やストーリーにおいて…

文化表現におけるイノベーション 「夜霧の恋人たち」 トリュフォーの若かった頃(撮影の10年前)を現代で撮ること。 デモ行進、東京でいう東京タワーと雷門であるシャイヨー宮やエッフェル塔の観光地の大々的な扱いと、その中で描かれる自己完結した個人。そ…

環境行動論 環境教育についての講義。 体験、実感からの関心、そこから動機付けを行い行動に移す。その行動を繋ぎ、広げることで恊働へ移行させ、そこでまた新たな気づき、動機付けが行われる。 このサイクルは、前回の講義であった自ら問題発見、解決への意…

新技術と企業。 経営学部の谷地弘安氏のレクチャー。 マーケティングとは何か? 技術、手段からの産業、業界ではなく、モノの延長としてある目的を見据えることがマーケティングの基本。エンジニア的な見方(物質思考)は盲目的になりがちでマーケティングに…

東大、鈴木博之教授退官記念連続講義。 人が多過ぎ、最悪なことに会場からあぶれてしまう。聞き取りづらく、本を読んだ方がマシだと思い東大を後にする。 隣に千葉学がいた。石山修武に道を開けてくれといわれた。

講義、文化表現におけるイノベーション 映画の見方におけるまたまた変化。表象文化論的な見方しててもおもしろくない。権力的。最近引っかかっていた言語的問題の一つの解答、そして自分の中での新しいスタートだった。 今を「どう」切り取っているか、なぜ…

講義、環境行動論。 新しい社会運動としての時代変化;過去の高度経済成長期における「被害者論」から地球環境におけるバランス、生産過剰からの「加害者論」へ 日本社会は(反)公害運動など問題を引き起こした企業に対し市民が被害者として運動を起こす事後…

環境行動論、アフォーダンスについて。その後のTA時に2回生の子が「アフォーダンス」を使っていた。文化表現におけるイノベーション、「新宿泥棒日記」。 先週の小津安二郎が完璧なモダニズムを映したものであれば、この作品は美学としてのポストモダニズム…

新技術と企業 MOT。ものがあふれる時代における技術者の変容。