引き続き青木淳の講演会。


構成よりも構成の先にあるものを意識して設計に取り組むという氏の住宅のスライド、講演。
感覚という言葉が多用された作品には、テクスチャーや、空間の表裏という即物的に空間を体感する実践がなされているようにも思う。
コンテクストから引き離された場所との「違い」ではなく、内面から変わるものを目指したという氏の作品には、シークエンスのコラージュをしたかのような空間体験がある。しかし、それもアルファベットの中の一つ、すなわち一貫したものの中の差異化された一つの手法である。
抽象的な思考から生み出される、ミニマムな空間、シークエンス。それは身体という構成の先にあるものを体感できる空間なのだろう。

装苑 2007年 06月号 [雑誌]

装苑 2007年 06月号 [雑誌]