建築を表現する。


建築とは、空間という絶対性の獲得のみだけに行われる行為と、その成果物、そしてその終焉である。

すなわち、地球、自然、都市の相対的時間軸を孕み、風景、環境をその存在により定義し直す絶対性を持ち合わせる。



それは時代、社会、経済などあらゆる客観的、科学的、総体的根拠に類する事象から自律した、絵画、音楽、彫刻と同等に扱われるべき芸術である。
そして現代建築とは空間、機能、構造を同時に必要とする。しかしこれは逆説的にはこれらを生成し、生成しているようにみせている。
柱は柱ではなく、床は床ではない。
人間の周囲に起こる現象ではないのだ。