70年代後半の雑誌を見る。
今と変わらず、デザインだけでなく社会と近い所の取材を行っている。
海外雑誌3誌と提携を組み、毎号ヴィンセント・スカリーのカーンの評論などの掲載、若き日のハンス・ホラインやノーマン・フォスターなどのインタビューも行っている。
さらに編集長が毎回著名建築家にインタビューし、作家論や建築家のモラルについての連載があり、地方の建築家のページも用意され、東京や日本の経済状況に基づく建設状況を掲載する反面地域に目を向ける先見の目があり建築というより社会の中の建築という幅広い編集態度をとっていた。これは現在よりも時代を批評するイデオロギーを持っていたと言える。