ある会社の説明発表会。
中身はいいとして、問題は質問の時間。質問の時間の方がおそらく長かった。質問によって形成されるかのように主題が明確になっていく、しかしそれは裏を返せば主体の意図は薄れ今日の発表がまるで記者たちに作られたかのように幕を閉じる。
一方で、記事にする場合主体の意図は前面に押し出さねばならない。こちらの主観が入ってしまうとそれは既に記事ではなく感想もしくは評論だ。だが、前述のように明確になっていくのは記者のおかげでありそれがあるからこそ記事に出来るということだ。
予習していった時点で出て来た質問はみんなする。当たり前だがやはり周りはプロ。質問の鋭さが尋常ではない。学生からすればおもしろくない技術的なものの発表であるのにも関わらずどんどん具体的に、おもしろくなっていく。ここに記者会見という、足で情報を得るという意味がある。
単なる好奇心だけではない、プロとしての仕事を見た。

記事にした時点で文章書けるねと言われたのはうれしかったが、会見で一つ質問しただけなのがすごく悔しい。