Y-GSA 松山嚴「建築批評」
後期の横浜建築都市学第1回目。講演者は評論家の松山嚴氏。
 今回のテーマは「建築批評」。建築批評とは建物と対話し、論理化していく作業であり、設計の手助けにもなるとする。批評というのは、芸大で建築批評の講義をしていた氏は、学生に苦言を呈する。高校生のときに使っていないことば、わかりやすい言葉=客観的な言葉で誰にでもわかる文章にすること。次第にいなくなる学生を見て勉強は義務ではなく権利。もちろん、学ぶことだけをしていればいい学生の特権だ。現代の資本主義社会の恩恵の一つがこの「完成品主義」であると思う。何事も完成品のレベルまで仕上げないとし、大きな言葉に頼り結果的に虚構しか生み出さない世の中。見た目だけで中身のない「物」であふれている。特に建築系の学生は難しく書こうとしてしまう癖がある。自分にもいえることだが、それを改めて説明しろと言われるとできない。

1990年に発刊された鈴木博之氏の『東京の地霊』を参考に挙げる。
バブル時に大開発の行われた六本木が第1章。16カ所を歩き、土地の歴史を調べること、これは建築批評の基本。
土地の歴史、どういういきさつで今の姿があるか録する、積極的に街なり何なりを見る、現場をみる、見方の発見すること。「見る」ことを
1960年代の東京 毎日新聞 変化する東京
オリンピックを境に変化する姿を写真に捉えたドキュメント

隠れた問題
想像力が働かない表層だけ
何もせずに生きられる時代
筋道があってできたという喜び

仮設住宅孤独死、極限状態で出てくる日常の矛盾
被災地から遠い、抽選であるため地域のつながりがない店舗営業、制度改革ができない様々な問題

地震後、キャンプ時の不自由さ