■

週刊 東洋経済 2009年 6/13号 [雑誌]

電通vsリクルートvsヤフー。大企業3社を中心とする広告を媒介にしたビジネス戦線は、不況、価値観の多様化により大きく改変している。
大きな影響力をもつとされていたマス広告の力はまだ効力はあるものの一昔前の「電通マン」を生むほどではない。ネット、新聞、そしてテレビ。マスメディアそれぞれの得意、不得意を最大限に考え、発信すればそれだけでいいという楽観的な考え方はもはや通用しない。広告とはものを売るための促販物ではなく、人と物をつなげるための、もしくは感動を生むための「メディア」であるということを再認識しなければならない。「ビジネス」という冷酷で非人間的な行為は有り余る金があるときの単なる遊びである。全てのものは人のために、あるべきである。