バイト終了後、六本木のaxis galleryへ。ナカサアンドパートナーズの中道淳氏の展覧会のオープニングパーティーのためだ。
私にとってナカサアンドパートナーズというのは建築写真家であることしか認識がなかったため、大きくプリンティングされた写真には少し衝撃を覚えた。
日頃から仕事をしている「人」たちを撮るという異例の写真群のなかには伊東豊雄などの建築家自身の姿もあった。クリエイターはもとより、彼らを支える関係者にも日頃の感謝をと撮影現場で作品とともに記念写真を撮ったのが本シリーズの始まりだったという。ことの展覧会の写真には、建築やインテリア、そして写真など、仕事という媒介物ありきの関係だけではなくその昇華段階の一部である信頼関係の時間と空間を切り取る人間的極まりない表現である。最終的な成果物だけでないその過程での個々の意識を記憶する装置としての写真。そこには仕事を通して人生を全うする姿が記憶されていた。そしてそれを物語るようにパーティー会場は混線した状態で大きな笑い声が飛び交っていた。


小一時間お邪魔してから、光り輝いていた東京タワーに行ってみることに。東京に来てから一年以上が経過しているが、まだ一度もきたことがなかったというありがちな実状。。





六本木ヒルズなどの超高層建築からの昼間の眺めというのはもう幾度もみた。しかし、東京タワーらみる東京の夜景というのは昼間みるのとは全く違うように思える。
自然現象のなかの闇という状況のなかに、人工照明が幾万、幾億個もともる光景は、どこか人間の寂しい部分がみえるようだった。「東京はどこへいくのか」、「人類はどこにいくのか」という哲学的な問いは常に問われ続けてる。戦争、経済成長、そして地球環境。日本人が歩んできた道の先には常に何もない。この光景はその一つの表れであるかのようにも感じてしまう。