もはや販促誌に開き直っているようなイメージにも捉えられがちな近代建築。広告の量、扱う企業の種類。しかし表紙は企業の代表や研究者などの顔アップ。モノクロ写真で顔がかなり映えている。販促誌に捉えられがちな、というのは存在意義が建築のためでないように見えることからかもしれない。自由資本主義に乗り、人、社会のためという明確なイデオロギーをもって建築を作る人たち。最近は裏金の話が結構挙っているが、それらの企業にはずしりと構えたバランスのよさすらも見える。

『近代建築』0701,02に連載されていた川添登氏の論評「村野藤吾マルクス」を読む。