図説 西洋建築史

図説 西洋建築史

通史として古代エジプトから新古典主義まで紹介。
研究者各自の研究内容が時間軸の流れの上に置かれ、これまでの西洋建築史の通史とは人味違うものである。
反面、本来の流れというものが見えにくくなってはいるが、写真、図面が豊富で理解には困らない。
古代から近代以前までの歴史を興味ひかれるトピックで紹介した一冊でした。



アール・デコの建築―合理性と官能性の造形 (中公新書)

アール・デコの建築―合理性と官能性の造形 (中公新書)

アールデコの建築、意匠的特徴などを端的に記述してる。
そこから保存問題に少し発展。地道に調査・研究を行った感じがよく出てる。アール・デコならこれだけで十分。

エンターテイメント性という言葉は端的に建築としてのアールデコを表現していると思う。構造的には関係なく、機能的には完結して装飾性を持つというのはアール・デコの特色だ。悪いように言うと表層的。クライスラービルはかっこいいと思うけど。あ、かっこいいは使っちゃだめだったんだっけ。