少し関西も見ておくという当初の目的もあったため、日帰りで奈良旅行を決行。
11:20 近鉄奈良駅着。
浄瑠璃寺前(山のふもと)までバスで行き、40分ほど歩く。
広い畑とその向うに山を望む風景が続く。都市ばかりめぐってきたため大地が露出する上広大な感覚は久しぶりだった。また、山道に入った後半は昔のハイキングなどを思い出させた。

12:40 浄瑠璃寺着。
龍安寺銀閣寺などに比べかなり小規模な回遊式庭園であったが、そのスケールは身体にまとわりつくような自然の密度であった。
延長、中心としての本堂には整然と等間隔に並んだ仏とそれに合わせた柱間をもつ空間があった。空間と仏像の緊迫した関係はその密着により空間の秩序を固定し強い緊張感を発生させている。「静かに歩け」という入り口の張り紙による効果も少しあるように感じた。

バスでJR奈良駅に降り立つ。旧奈良駅は改修中。
なら100年記念館。都市的ストラテジーのみで構築されたマッスには特に何も感じない。空間というリアリティの欠如した虚構である。

徒歩で奈良ホテル興福寺を経由し十輪院へ。
住宅地にひっそりと存在するこの環境には静寂という無の旋律が流れる。表通りとの強いコントラストがみられる。

写真美術館を経由して白毫寺へ。
市内を見渡すことのできる高台に建つ。全体の配置はどこか宇宙的な感覚があった。

春日大社東大寺。日が沈み、ちょうどお水取りで二月堂にも入れなかった。

そのまま近鉄奈良駅で友達を待ち、ご飯食べて帰る。