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新建築
創刊：1925年（1946年復刊）
学会誌である『建築雑誌』を除くと現在刊行されている中で発行期間が最も長い雑誌である。
川添編集長時代を除くと編集態度は記録に撤しており、時代そのものが反映している雑誌だといえる。
川添編集長時代の一つの特徴として読者投稿欄『Q』がある。
これは現在の雑誌では見ることのない読者の意見を取り入れるコーナーである。読者からの建築に対する意見を誌面に反映することで「批評の場」として建築雑誌を確立しようとしたことが窺える。意見としては風土に合わない海外の建築の輸入に対する批判や、学生による掲載論文の評価など多岐に渡る。
第二に、新建築誌批判。
読者投稿欄「Q」に加え、記者や建築家の一項分の批評を掲載している。この記事は川添本人が依頼して書かれたものであるが、掲載された建築というよりは『新建築』そのものへの批評が載せられている。「Q」とは違い不連続な掲載頻度である。
例として建築家 浅田孝によるものは編集者は単なる記者ではなく批評家と建築家の眼を兼ね備えていなければならないとしている、まさしく新建築に対する批評である。