帰京(?)である。
というのも、ここ(大阪)で培ったネットワークは、不動の地位になろうとしているように感じたから。だからこそ、簡単には帰って来れまい、帰って来てはいけない気がした。今は単なる友情のみで成立しているネットワークも、それ以上の情熱があれば人脈になり、さらに永遠のものになると信じれた。まだ周りが学生だからこんなことが言えるんじゃないかと言われればそうとも言える。でも、みんな関西が好きなように感じる。その力を合わせれば、東京に負けないくらいの拠点になる気がする、いや、したい。
人が集まり、情報が集まる都、東京。ここは他民族国家で、他人の集まりだった。みんなその寂しさを押し殺し、時に仕事、恋愛という人生の虚像に身をすりよせ安心する虚構で出来た国。ここでは全てのものが偽物。
でも実数に対して虚数が生み出され、それさえあれば全ての方程式の解が得られてしまうかのように虚構は全てのものの完全性を補完するための最後の要素なのだ。でもぼくはそれが本物じゃないこと、少なくとも人間の本質とは違うことを知っている。しかしその完全性を補完する最後の要素を知らなければ、この世界を変えることはできないだろう。