巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡 @国立新美術館
国立新美術館の展示ではサントリーミュージアムの企画ではあまり大々的には表れていないピカソの作品群を見せる。それは一人の画家とは思えないほどの多様性をもったものでありピカソの多様で濃密な履歴書を眺めているようでもあった。そこに女性関係や徐々に社会的な事柄に影響されていく作品群にはピカソの人としての確かさのようなものがあった。しかしそこにもやはりどこか物うげな暗いイメージがある。