exhibition

・建築が生む共感の空間

先々週に引き続き、また碑文谷に行き、「ブルジョア・ボヘミアン」にお邪魔する。といっても今回は二度目と言う事もあり、雰囲気もわかっていたし新しいものを見に行くというよりもそこにいる人に会うためといった方が正しい。 このような経験は初めてではな…

・久しぶりの都市遊歩

丸の内へ。今日の目的は家具屋めぐりとある展覧会。 家具屋は丸の内、日本橋と、歩ける範囲内で探した。本当なら原宿などまで出向きたいところだが、そこまで違う物を売っている家具屋に出会ったことがないため、東京駅周辺で。 といいつつ、まずこの散歩日…

・束芋展 @横浜美術館

久しぶりに横浜美術館にいくと、いつもある大雑把なエントランス空間がなくなっていた。というのも物理的になくなっていたというわけではなく、束芋の展示によって空間は支配されてしまっていた。照明を落とし、シュールな作風の動画作品が照射された空間。…

・イベントの可能性 建築の可能性

ぼくらは、展覧会、講演会に何を求めるか。それらはしばしば「イベント」とされる。その種類はさまざまだ。 身近な教授が一度、こんなことを言ったことがある。それは「講演会に行く意味がわからない。その人のことはその人の本を読めばわかるではないか」と…

・セシル・バルモンド展

オーヴ・アラップ社のセシル・バルモンドによる展示。形態に関する哲学、ともいうべき言葉の書かれた幕で構成された空間を抜けると、最小限の要素でつくられた大きな空間が現れる。一見するとそれは単に現代的インテリア空間なのだが、よく見ると、それは恐…

・可能世界空間論――空間の表象の探索、のいくつか

―情報技術はもはや、身体まで到達しつつある―その可能性を身体的に、感覚的に、ヴィヴィッドに介入してくる展示だった。 工学デザインとして折り紙を持ち込み、「立体形状の折紙化」「自由折紙」「剛体折紙」の三つの折紙理論と対応するデザインツールを提示…

・絵画の庭展@国立国際美術館

・建築家・本野精吾から見えてくるもの

建築家 本野精吾展 ―モダンデザインの先駆者― 建築家・本野精吾から見えてくるもの基調講演/藤森照信氏 氏の中での本野精吾論は、石田潤一郎氏と本野邸、鶴巻邸を回る中で固まっていったという。当時、歴史主義というのが基本であったが、19世紀後半から批…

・隈研吾展 Studies in Organic @ギャラリー間

大きな木の劇場模型があった。その模型は二つに分けられた断面模型だったが、その断面から客席の方を覗くと、閉塞感のない「線」だけで構成された空間があった。しかしその模型を外から見ると大きなボリュームであって、収縮できるところまでさせたかのよう…

nishitobe 或る日の風景 現像/プレゼント・イメージ @ヨコハマアパートメント その現象化を如実に表したのが横浜国立大学Y-GSAの徳野ユミィ氏と慶応義塾大学の宮崎敦史氏,そして403 architectureによる今回の展示である. 前者2氏は建築学科に所属してい…

水都大阪 中之島公園会場 水辺に設置されたイベント会場。「環境」を主軸とした建築的テーマを掲げ、芦沢氏と平沼氏のデザインを中心に場所が構成されている。「水」都を前面に押し出しての政治的テーマから、大阪のアイデンティティでもある河川にデザイン…

建築家 坂倉凖三展 ―モダニズムを生きる 人間、都市、空間 @神奈川県立美術館鎌倉 ―モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン @パナソニック電工汐留ミュージアム坂倉凖三は、1901年生まれの建築家である。 鎌倉の展示では公共建築を中心に、都市、建築の思…

SOFT ARCHITECTURE @東京カテドラル聖マリア大聖堂 建築学修了の西澤高男氏を代表とするResponsive Environment主催のマルチメディア空間パフォーマンス。空間を媒体とし、西澤氏の照明演出、青田絹江氏とPablo Perez氏によるオルガン演奏でパフォーマンス…

カンポ・バエザの建築 @ギャラリー・間 スペイン、マドリードを拠点に活動する建築家、カンポ・バエザ。 光と重力を主題とし、ミースやコルビュジェを引き合いに出すモダニストかと思いきや、そこには物質性や純粋性を超えたモダニズムの次のフェイズが垣間…

ARCHITECT 2.0 ー WEB世代の建築進化論 @EYE OF GYRE そろそろ、多様性という言葉を使うのはやめようか。 その言葉はそれ自体で曖昧さを完結性を孕み、それ以上の思考の展開を自然にフェイドアウトさせる。「ARCHITECT 2.0」を含む同時開催されている各展覧…

「骨」展/21_21 DESIGN SIGHT デザインの根幹、骨展。 今までモダンデザインが追求してきた表面をつくりそれを隠蔽するデザインから動きを表層化すること。その前段階として骨を見つめることで表層化すること、その動きを表層化することがこの展覧会では試…

森美術館 「万華鏡の視覚」へ。 視覚、聴覚など五感に響く作品群。本来の見ることが中心の展覧会とは違い、この展覧会では目だけでなく耳や手など、身体で感じる。 ジム・ランビーの幾何学的な模様を施した床の上に、イェッペ・ハインの『映す物体』がある。…

金氏徹平 溶け出す都市、空白の森 @横浜美術館 「見たことあるようでいて、何だかわからないものをつくりたい」と語る金氏氏。 氏が言うように展示室は意味のわからないものがところせましと並べられ、壁にも異様な模様が広がっている。 手法としてはコラー…

港都横浜の誕生 @横浜開港資料館 開港150周年を迎える都市、横浜。300万人を超える人口を有する政令指定都市は、海外の船舶が渡航する以前、単なる農村だった。それがいまでは大企業の本社だ、アートだと騒がれる日本有数の確固たるアイデンティティをもっ…

チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925 -ホホル、ゴチャール、ヤナーク- @INAX Ginza 物質に動きは、生命はあるだろうか。 かの天才画家であるピカソとブラックが二次元という平面上にあくまで二次元的表現で三次元を認識させる「キュビズム」という手…

遠くて身近な歴史ー1968年そしてホロコースト @トーキョーワンダーサイト クリエイター・イン・レジデンスの成果発表展覧会。イシャイ・ガルバシュ、ブラッドレー・マッカラム&ジャクリーヌ・タリーの二組のアーティストが展示を行っていた。もう一つの初…

昭和12(1937)年、日本初のプラネタリウムが旧大阪市立電気科学館(大阪市西区四ツ橋)に設置された。その旧電気科学館の伝統を受け継ぎ、平成元(1989)年にオープンした大阪市立科学館に最新鋭のプラネタリウムが登場した。プラネタリウム 大阪、本町から…

阪神淡路大震災記念 人と防災未来センター 阪神淡路大震災の記憶をとどめることが目的の公共施設。どこかの小学生が見学にきていた。最初の映像はかなり強烈。上映後に小学生がお化け屋敷よりも怖いと叫んだのもうなずける。事実は小説よりも奇なりとはよく…

Arup Japan 設立20周年記念展覧会 @ニコラス・G・ハイエックセンター シドニーオペラハウスの構造設計で知られるオーブ・アラップの設立した総合エンジニアリング・コンサルティング会社、アラップ社。1946年にイギリスで創立、1989年関西国際空港のコンペ…

森山大道 ミゲル・リオ=フランコ 写真展 共鳴する静かな眼差し @東京都現代美術館二人の写真家が、東京からサンパウロ、ブラジルから東京へと場所を変え、作品を作った。二人の写真家の目は、同じ雑踏のような都市であっても別々の、またそれぞれに特徴的…

ネオ・トロピカリア|ブラジルの創造力 @東京都現代美術館最近何かと話題のブラジル。こちらは日本人ブラジル移住100周年記念での展覧会。 60年代の総合芸術運動「トロピカリア」。「トロピカル」と聞くと南国のカラフルなイメージを想起する。それをオリジ…

村野藤吾建築設計図展 アンビルト・ムラノ @京都工芸繊維大学・美術工芸資料館建築家・村野藤吾は、日本に多くの作品を残している。しかし、経済の情勢等の変化で建設が中止になったものも多数ある。アンビルトというと建築家がクライアント相手にではなく…

巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡 @国立新美術館 国立新美術館の展示ではサントリーミュージアムの企画ではあまり大々的には表れていないピカソの作品群を見せる。それは一人の画家とは思えないほどの多様性をもったものでありピカソの多様で濃密な履歴書を眺めて…

巨匠ピカソ 魂のポートレート @サントリーミュージアム 日仏交流150周年を記念して催されたピカソの展覧会。ミッドタウンの二つの美術館を使用するほどの展示物から、巨匠の姿があぶり出されるような展示だった。 サントリーミュージアムでは自画像を中心に…

グッドデザイン賞