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　アトラス―新しい建築の見取り図　ジェシー ライザー, 梅本 奈々子
先月くらいに日経アーキでも海外建築家特集で紹介されていたライザー・ウメモトの建築論。
実作が少ないのであまり知られている方は少ないと思うが、氏はバーナード・チュミに教育を受けた世代で、コンピューターを駆使した設計プロセスを展開する建築家である。現代の建築設計においてコンピューターの導入は当たり前となってはいるが、ここに記されている建築論はコンピューターを駆使した上に歴史的、空間的にも全く新しい建築論である。単なる人間の行動の表象に陥りがちなプログラム論、鋼鉄のモダニズムを飛び越え、新しい空間原理を提示する。