スター/スキャンダル
スターはテレビや雑誌など、「一般」とは区別される向こう側の人。一般的にそれは芸能の分野で扱われる。
関西ローカルの番組をみた。売れてきたお笑い芸人の私生活を暴くような企画。
フライデーとか芸能人の間では気の抜けない一種のジャーナリズムとして成立しているジャンル。一種のジャーナリズムといったのは、テレビや雑誌で騒がれているスターの日常ほど面白そうなものはない、読者の求める一つの真実として成立しているからだ。

ヒーロー/日常
ヒーローはヒーローであり続ければならない。普通の人でもあるにも関わらず、そう宿命を負っている。
テレビに映るスターのように、常に気は抜けない。勝手にいろいろと想像され、人ではないかのように扱われる。
気を抜くと絶望される表裏一体の刺激的な立場。


スターとヒーロー。
スターとヒーローは非日常的なものだ。
しかし、それは稀に、自分の周囲にも表れ、さらに稀に自分がそうなることもなる。そうなってしまったときの非対称な関係は、こちら側からすると限りなく迷惑。並列的な、対照的な関係でなければお互いは腐っていくばかりである。
それをわからず自分の優越感にいつの間にか慣れてしまい自分すらなにも発しない状況へと陥る。出会い、時間を共有することの切っても切れない表裏一体の二項対立は常に刺激的でなければ崩壊への過程でしかない。許容という概念は社会の中では全く存在しない。だからこそ社会であり、自己とは決別した世界に触れる意味がある。