2008年が終わります。
年が終わるという事はもう23回も経験してきたのに、なぜかちゃんと意識したことはなかったように思います。年末の特番を見ていて、なんでこんなに大騒ぎするのだろうと思っていました。でも、やはり節目をきちんと意識するというのはとても大事な事だと思うのです。何かに向かって黙々と突き進むのは目標というものがあるだけで比較的簡単です。しかし、文章もなんでもそうですがその結節点、つまり何かと何かをつなぐことはとても難しいと思います。
今年は社会、つまり自分の等身大の周辺と建築の違いをとても認識した年でした。モノを設計、作る勉強からその表象を描く文学的世界に飛び込み、まだ社会と建築の結節点を認識できていません。
一つのベクトルを持ったものと他のベクトルを持ったもの。それらは自律して進み続けますがそれらが一つの竹として一本になるためにはその節の強さが全体の強さを決めます。その節から始まりが生まれ、その始まりが細ければその次の幹も決まってしまいます。だから、ちゃんと最初の土壌を作る意識とそのための努力を2009の最初からはしていこうと思います。
そのように人生の中で節目を何度か意識的に作っていかないと新しい自分をいつまでも作っていけない。年越しというのは地球上の、日本での絶対的な時間軸の中での節目ではありますが、それを能動的に乗り越えていかなければなりませんね。

では、今年見てくれた方々、ありがとうございました。