「旅行が趣味」という人をよく聞く。ぼくも確かに趣味といわれれば趣味であるが、そこまで意識したことはない。それはおそらく、その旅行のメインは建築を見ることであって、食やイベントなど他のものにはあまり興味を示さないからだと思う。だからといって何も食べないわけではなく、宇治で食べたそばやイタリアで食べたパスタなど、何故か普段食べているものより味に関係なく記憶に残っているものが多い。
今日聞いた大手旅行会社には、個人や企業に対して旅行のプランなどを提供するだけでなく、「旅行」という状況を利用した商品などのプロモーションをしている。つまり、広告代理店のようにメディアを活用するのでなく、旅行に来た人に経験的に情報を伝えている。このプロモーション方法はテレビCMや駅の大きな広告よりも効果的な場合がある。旅行のときに宿泊する旅館などにはランクがある。それによって消費者のランクを差別化し、さらに夕飯後や入浴後などの状況を活用する。このことによって何も篩い分けされていない大衆に情報を流すより分母を小さくし、効果のでやすいプロモーションにする。
時間、場所を切り取る旅行は需要側からするとそれに人も加えた絞り込まれたターゲットとして存在する。場所は人の好みを分別するし、その中での時間を操作すれば業務の多くにビジネスチャンスがあるということだ。