卒業式後の講座での謝恩会。
幹事をやらせてもらったので少々忙しかったが、最後になるM2の人やB4の方々と話ができた。
結局、日常生活のなかでは接することは少なくて、深い関係にまでなったとは言い難いが、こういうことがこれからは増えていくのだろうなと思う。現状では、正直M1に対してもそのような感覚がある。
まあそれはそうと、二次会では人数が減ったこともあり、おもしろい話ができた。正直、ハウスメーカーなどに務めている人と話をすることが億劫なところがあったが、それぞれ考えていることがあったりなかったり、おもしろかった。
建築とは全く関係ないある意味で逆境ともいうべく環境を志望していることについて話すことが明確になった気もする。「建築のために建築はできない」。この言葉に、聞いていた人はどのように感じただろうか。
土地が売買の対象になり、地域が売り物になってしまっている現状、実際に小学校近接を売りにした高層マンションには入居数が最大に達し、結果小学校の許容をこえてしまうということも起きている。その土地の容積率の最大まで建設し、利益を上げることだけに盲目になってしまい本来の目的であるべき住民環境などは脅かされる。さらに、それを監視、抑制する義務のある行政機関も機能せず、地域社会の破綻を生んだ。このような土壌の上に、遊びや趣味的なこと以外で建築をどう建てるというのか。
湾岸線ってすごいと思わないか」と現在大手ハウスメーカーで働いているOさんが言った。人工的につくられた土地に、技術の結晶ともいえる高層ビル群が建ち並ぶ。はっきりいってぼくはそうは思わないが、こう堂々といえる人こそが建築業界を支えているのだなと思う。ゼネコンやらの建設会社というのはいいイメージはないが、建築にできることを最大限夢にみていることはすばらしいことだと思う。小手先ではなく芯からそう思えるのであれば、しっかりやっていってほしいと思う。