新聞社二つ目、不通過。
面接では記者という仕事に対するリアリティの欠如が露出し、筆記では物事を理解するための教養のなさを感じた。それでも通るという予測を立てていた自分が楽観的だった。無知を知らない大馬鹿だ。ここまできてしか認めらない自分にはまず目標までの距離を計ることすらできていなかった。

いま一度、振り返って考えなければならない。素質、目標、夢、そして自分自身を。おごりを捨てる、というだけで捨てられるものではない。しかし、冷水をかぶってでもしなければならないことはある。

一方で、やはり私の目的はまちであり建築や土地など生活のデバイスを活用することこそが一番の近道であるような気もしているのも間違いはない。これが迷いになっているのではないかといわれそうだが、そこは断じて違うと言い切りたい。私の目的はどちらにしろ町医者になることだ。どちらからでもアプローチはできる。大きな目を持ってやるか、目の前の課題にぶち当たるか、それだけのちがいであって、いずれはどちらにも斑当たる。