生の裏側としての内省隠蔽条件

19:37 PM
小雨。雨の兆しは確かにあった。林の中に建つぼくの寮からは、葉に、枝に、地面に落ちる音としての確認しかできない。それでも、雨は確かに一つひとつの粒をぼくに認識させられるほどの間隔で意識に到達してくる。
自分で、自分のためにこの感触を味わうことがぼくにとっての嗜好だとしたら、それ以外の自分のための時間というのは一体何なのだろうか?