大阪最終日。次はいつ帰ってこれるだろうか。
まぁ、いつでも帰ってこれる、そんなふうに感じた三日間でもあった。この三日で、分厚く、鈍臭い脱脂綿を大きな傷に暴力的に貼り付けた。意識的無意識的関係なく、ある程度の傷を負っていたのかと自分でも再認識した。
大阪という馴染んだ地では、数回の偶然が起きる。その偶然は決して過去と因果関係のないものではなく、過去があるからこそいま起こる可能性を秘めていた。定期的に連絡をくれる遠く離れた友人や、いきなりの連絡であっても遠慮なく会いにきてくれる友人、せっかくの休みを返上して会ってくれる友人。ぼくは、過去の遺産と化さない、いつも新鮮な関係にどこまで救われただろうか。
自分の立ち位置を確認するために、過去の自分の生き方を再確認するために、ぼくは大阪に帰り、また挑戦のために東京に帰る。