どこそこにある「大きな力」たちと,そのベクトルの交錯による抗力.その狭間で動く普通の人たち.何も疑問もなくただ自分の幸せのために社会的犠牲になっている.どこかからの力によって,国民というのは経済や政治の権力に従うだけのものになっているのだろうか.
愛か金か,なんて愚問になった時代だ.虚構が現実の背後にあり,社会が個人は無自覚に操られる.
しかし,その中で個人の欲望が大きな力と相乗効果を及ぼし,世界は混沌に沈みゆくだけである.