鎌倉
横浜から横須賀線ですぐ。
JR鎌倉駅から鶴岡八幡宮までは完全に観光地化されているといえる。しかしそこには単に商業主義に転化したのではない、調和が見て取れる。そこまで店の数が多くないことも一つであろうが、それらは「観光地」という場所に付属するのではなく独立し連続している。中には教会など地元民にしか意味のないものも存在し、観光客を迎え入れるというより本当の意味で人々が歴史を見に来れる都市であるといえよう。
その中のでもハトサブレ(?)の店も変に商業化(立て看板やファサードの豪華さ)するのではなく、独自のアイデンティティを建築で最大限に発揮するものや住宅か何かであろう建物は堅固なまでの無表情さで大通りに面している。それらは自分たちが現代に至るまでの歴史を形成しているという自認を都市に対し、観光客に対し発言しているようである。