「2007 アジア デジタル アート アワード」展 @六本木ミッドタウン内デザインハブ
 メディアテクノロジーを基盤として、論理的思考と芸術的感性を融合させた、アジアの感性を生かしたデジタルアート作品の大賞展。
 アニメや映画の中でしか動いていなかったものが急にリアリティをもって目の前に現れたような感覚になった。3DCGのリアリティ、精密さがかなり伝わってくる。しかし、どこか複製芸術的な軽さが垣間見え、どこまで見ていいのか戸惑うことが多かった。
 そんな中、一つの作品をみて何故か心が動いた。田部井勝氏の「邂逅 わくらば」である。おそらくかなり精密なテクノロジーを使っているのであろうが、表現自体は「砂利が後ろからついてくる」である。このアナログな表現は人間の目指すべき道と言っては大げさかもしれないが身体に直接響いてくるテクノロジーのあるべき未来を表現しているように思う。