昭和12(1937)年、日本初のプラネタリウムが旧大阪市立電気科学館(大阪市西区四ツ橋)に設置された。その旧電気科学館の伝統を受け継ぎ、平成元(1989)年にオープンした大阪市立科学館に最新鋭のプラネタリウムが登場した。

プラネタリウム
大阪、本町から望む上空の星空は都市の人口照明によってこれまで見えにくいものになっているのかと改めて実感。星座や惑星のことなど基本中の基本を大阪弁とギャグで解説してくれる。隣にいたaさんは「しゃべりすぎ」という感想のようで。球体のなか独特の空気感とぼんやりした遠近の感覚で眠るにはいい環境。少しうとうとしていた様子。

全天周映像 HAYABUSA

パソコンで見ると普通に3Dなのだが、これが球体内部のスクリーンに映し出されると結構すごいことになる。身体の感覚を奪われるかのような、映像とは言い難い光景だった。
プラネタリウムホールのドーム天井いっぱいに映像を映し出す。フィルム方式のオムニマックス映画とデジタル方式の全天周映像システムの2種類の方式で上映している。
オムニマックス映画は1973年カナダの「アイマックス社」によって開発された巨大映像システム。
一コマが縦約5cm×横約7cmという通常の映画の3倍以上の面積のフィルムを、水冷式の15kWクセノンランプと魚眼レンズを用いて鮮明に映し出している。
デジタル全天周映像システムとはコンピュータにより作り出される映像をドーム全体に映し出す、デジタル式の巨大映像システム。600万画素というフルハイビジョンの3倍もの解像度の映像で、全天をおおいつくす。あらかじめ作成した映像作品を再生する他、デジタル式の特性を生かし、プラネタリウムの投影でも活用しているという。