日経アーキテクチュア 090511号
特集「岐路に立つ有名建築」
近年新聞などでも多く報道されている建築保存についての特集記事。長い期間わたって問題とされている東京駅、鳩山氏の発言に社会的にも浮上した東京中央郵便局などが掲載されている。経済性、技術面など詳細な問題を含有する保存問題。まだ日本は二項対立の一方に偏る形でしか答えを出せていない。インタビュイーの発言など建築界からどこまでの提案がなされているのか、どういう思考を当事者や建築家は考えているのか、社会的な発言をメディアにも期待したい。

close up「座・高円寺
指定管理者による運営と、建築家の表現。両者による対話はかなり綿密に行われてきたようだ。この雑誌だからこそ、その特徴が映える。また、高円寺という土地の特性も建築家にとっては重要な要素だったらしい。