会社説明会に行く。
今日行った会社は地域を舞台にしたフリーペーパーつくるところ
少し小さな企業だが、売り上げは伸びているらしく、社長も話のすべりだしはいい。
ベンチャーの社長っぽく、元気で存在を身近に感じさせる。
社員紹介時にも、リハーサル後にいたづらで結婚相手の写真を挿入したりと、仲のよい雰囲気が伝わってくる、社風◎の会社だと第一印象は思った。

しかし、実はこの会社、突っ込みどころ満載だった。


経営理念は「人の役に立つ」。すばらしい。



…………で?



会社はみんな役に立ってる。どう役に立つか、どう社会に介入していくかが大事なんじゃないかなと思った。みんなが役に立つことをするからこそ社会は回り、支え合って進んでいける。それだけの価値をどんなに小さな会社でも生み出している。根本的には、そうでない会社はいつかはなくなる。金融やらもあくどい金銭ゲーム、人を商品にする不安定な経営もボロが出た。不正をする会社、社会的責任感のない会社も、自分のやりたいことしかやらないアーティストなんかは企業という意味では破綻してる。
一部を除いて、企業の利益というのは役に立っている証拠だ。
事業内容の話を聞いていると、どうもこの会社、○○新聞社というのに営業の人間しか採用する気がないらしい。それを調べずに来たぼくも悪いが、後にわかったがそういう人が結構いた。で、結局ぼくの出した結論は、人の役に立っているということを実感したいらしい、ということ。そう考えると営業という職種との整合性が合う。


今回も多くの社員の方たちがいて、直接質問できたので、聞いてみた。
フリーペーパーの記事は誰が書くんですか。 ーー編集の人です。
編集は募集してるんですか。 ーー別採用でたいていバイトからです

ここで、ぼくのイメージとは全く違うことを確認した。周囲の人も首をひねる。


確認を確信にするために、続けて聞いてみる。
就活のときはどんな業界を回っていたんですか ーーマスコミです
ここでは営業の仕事してるんですよね ーーはい。最初、「企画営業」の「営業」という文字が見えてなくて、企画ができると思ってはいりました。でも、営業もやってみるとおもしろいですよ。


意味が分からなかった。この時点で、この人の企業研究不足、そしてなにより会社自体の人事の甘さが露呈したが、よくよく考えてみると結構当たり前のことなのかもしれない。3年で辞めるっていうし。
しかし、今日という日が別に時間の無駄だったとは思わない。今回はまとめないが、メディアという新しい武器を使って地域活性化を図るというモデルには興味があるし、これからしようとは思わないが将来的に絶対役に立つ。