朝大阪に到着。少しゆっくりしてから滋賀へ。MIHO MUSEUMへ行こうとするが途中バスに乗るはずの石山駅で変なおばさんにアンケートに答えながらに聞くと信楽経由で行った方がいいと聞いてそちらに変更していくことに。しかし、余計に高い乗車料を払い、時間も帰りの二倍くらいかかった。やはり、観光用とはいえポスターなどに書かれているアクセスでいくべきだった。
信楽駅から無料のバスがでているのが不幸中の幸いだった。さらに乗った人数が少なかったため運転手のひとと話しながら行くことができたのが救いだ。
信楽駅前では大規模な陶芸市が開かれており、京都などからも人が来ているのか、かなり賑わった様子だった。存分に見て回ることはできなかったがいっしょにバスに乗った人がたくさん買い物したようで、とても満足げだった。価格もかなり安いようだ。
信楽周辺は緑が多く、まだ古めの長屋が残っていた。バスの運転手は開発されてほしくない、観光地にはなってほしくないと嘆く。また、美術館の運営者とも関わりがあるらしく、いろいろ教えてくれた。MIHO MUSEUMは美術と無農薬の食物を提供することによってよりよい生活を提供することをコンセプトにしている。肥料もなし、農薬もなし、使うのは落ち葉だけで育てた野菜をミュージアムの近くの茅葺きの店で提供している。畑もバスから見ることができたが、結構大規模にやっている。子どもの思想が悪くなるのも食べ物のせいではないかと言い、いっしょに乗っていた女性と体にいい野菜の話で盛り上がっていた。土地になる季節の野菜を食べることを自分でも楽しみにしているようだ。
地方都市における活性化は内需と外需では大きく違う。他から来る観光客などからの収入を求めることも一つの手ではあるがそのまちに文化的な遺産があることが前提になり、さらに遺産があったとしても開発業者のターゲットになってしまうといままでにあった環境が脅かされて本末転倒になってしまう危険性も孕んでいる。
そして苦労して美術館に辿り着くも特に大きな感動はなく、帰りに京都駅前のコンペ敷地をみて実家に帰る。