昨日,今日と内定先での宿泊研修.
朝6時起きで仕事のロールプレイングを行った.シチュエーションはほぼ普段の仕事と変わらない.つまり,企業という環境の中に属することは社会の中にいることと同義であり,上からの指示など平時ではありえない.「営業」という職種もあるだろうが,自律的な行動でしか何も始まらず,決まらない.その自律的な行動を支援するために環境は存在し,どこまで利用できるかが鍵だ,「就職」などという受動的なイメージなど本来は存在せず,日々が戦いであるということ.この2年間ゼミのない研究室に所属し,東京というフィールドで活動してきたが,そこに「生産性」「利益」という明確な目的的事実が必要になる.修士論文という目標だけでなく,普遍的な事柄に対する教養をつけることを学生の目標としてきたが,来年からは「ビジネス」という盲目的作業にシフトすることになる.しかし,目の前にの人を満たす行為と,学術的な教養を元にする綿密な知識を結びつけることができなければ,自分と1人の人以上の「社会」にとやかく言う資格は与えられないだろう.
「客」のニーズの把握.それは営業という立場なら明確に掴み,それを会社との結節点として操作しなければならない.ニーズの把握と,こちら側のアウトプットは取材と記事作成に若干の接点がある.言葉の裏側を捉え,サービス,または物として具体化する.違いは,言論とは全くの対照をなすものであり,客に内在するビジョンを明確にさせることを要求する.
確かに,営業的スキルというものは存在する.しかし,それはおそらく二の次であって,自身が広告塔である営業する者そのものに依拠している.口で言えることなど誰も求めてはいない.学者か,シンクタンクに聞けば何でも答えは返ってくる.そうではなく,客と自分の関係性の中から何を生み出すか,生み出させていただくか,ということに尽きる.


一緒に研修を行った仲間には気が会う,愉快な仲間が多い.休憩中ほど楽しいと感じたのも最近では久しぶりで,別れの寸前まで死ぬほど笑った.思い出し笑いにも困らないほど,密度のある時間を過ごした.こんな仲間と引き合わせてくれた人事に感謝したい.

終了時,宅建合格の知らせを受ける.