journalism / editing

個人の自律が当たり前の時代、建築情報の操作にどういった意味があるのか。 1972年に創刊された『ぴあ』は、情報の概念を変えた。それまでは情報一つ一つに輝きがあったがそれが浸透するにつれ掲載される情報は「ハレ」から「ケ」へ、そして批評性がないこと…

新建築 カワイイ論争 途中経過まとめ 発端は、新建築2007年10月号の真壁智治氏のエッセイ、「カワイイ建築の地平」である。この中で真壁氏は女子大建築学科の学生と行ってきた「カワイイ」建築の形態的特徴の考察を発表している。そこから抽出された特徴はSA…

「アイエー:iA interior Architecture」No.09 - 仕上げ材トレンド大百科 2008/04/28 エクスナレッジ ファッション、モードとしての「素材・仕上げ」 メジャーな雑誌などをみると、白地の上に写真、テキスト、ダイアグラム、専門書であればそれに図面が付加…

日経BP社 Nikkei Business publications ビジネス関連の雑誌・書籍の出版・編集を行う。建築だと日経アーキテクチュアがある。先生がいうにはこれが業界内で一番売れている。 雑誌・書籍、ネット、展示会・セミナーを組み合わせた(クロスメディア)効果的な…

新建築の書評を書いてみたいと思うがうまくいかない。参考に月評をみてみると月評として成り立っているのは小野田さんのものだけだと感じた。掲載されている作品を表象的に概観し時代としてのクリティークを行う。

編集態度が明確で特徴のある編集方法をとる雑誌をピックアップし分析した。 このような雑誌は単に時代の表面だけをすくっているのではなく「鏡」として存在し常に時代に対応してその向きを変える。時代の方向性や建築家自身の方向性を問う。 これに対し現代…

七日間のユリシーズ(建築家特集) この作家特集は編集者が見た建築家をそのまま等身大で描き出すことが表れている。建築家の経歴書づくりでも『建築』における建築家特集のようでもないヴィジュアル的に訴えてくる誌面作りである。建築家の日記形式の文章と…

都市住宅 創刊:1968年(1984年休刊) 『建築』編集部で平良の元で編集を学んだ植田実が『SD』の住宅特集として編集長を務めた雑誌。現在一線で活躍している建築家からも高い評価を得ている。 この雑誌の異例さは表紙を見た瞬間に感じることができる。創刊か…

建築 創刊:1960年(1972年休刊) 「新建築」編集部で働いていた平良敬一が鹿島出版会に移り編集長として創刊した雑誌。川添の批評的な態度を受け継ぐ雑誌で、初めて作家特集を組んだ。 徹底した客観化を図った雑誌として評価できると考える。この雑誌では今…

最大の特徴が、第3の伝統論争である。 1954年のグロピウスの来日に伴う日本の伝統的な建築に対する高い評価や、サンパウロで行われた博覧会での日本館である堀口捨巳の数寄屋と書院からなる建築に対する諸外国からの評価により建築家の中で日本的デザイン意…

新建築 創刊:1925年(1946年復刊) 学会誌である『建築雑誌』を除くと現在刊行されている中で発行期間が最も長い雑誌である。 川添編集長時代を除くと編集態度は記録に撤しており、時代そのものが反映している雑誌だといえる。 川添編集長時代の一つの特徴…

戦後日本における編集者のイデオロギー(編集態度)が明確に表れる雑誌を検証する。 そのことで単なる情報としてではなく批評としても機能する雑誌を歴史上から抽出し、雑誌の可能性を見いだす。 さらに最近相次ぐ建築雑誌の休刊の理由を分析する。

OMA@work.a+u―レム・コールハース a+uによるOMAの作品集。雑誌的なイデオロギーが皆無に等しい現在の同社における編集は、紹介の意味のみ担う。空間の写真は一種の力を持つが、建築家だけではなく社会学者のような側面をもつコールハースの全てを表現、紹介…

GA JAPANの座談、「総括と展望」いい。

古代の建築家、ウィトル・ウィウスをはじめ、ルネッサンス期より建築家は書物を出版する。知識を披露するだけでなく素養のあり方を表すことが建築家としての宣伝にもなり得たからである。近代に出版された雑誌である「デ・ステイル」(1919)、ミースなどの参…