exhibition

安藤忠雄展 @ギャラリー間 実質的なデビュー作である「住吉の長屋」から近作のドバイでの作品まで、模型と図面で紹介している展覧会。 なんといってもこの展覧会の目玉は「住吉の長屋」のモックアップであろう。ギャラリー・間の特徴でもある外部の展示スペ…

ミリオンセラー誕生へ 明治・大正の雑誌メディア @印刷博物館 日本における「雑誌」の歴史を展示する展覧会。 明治初期の日本初の雑誌から、大正から昭和時代のミリオンセラーの雑誌ができるまでを年次順に原本と解説を展示している。現代でも区別されてい…

西田司+藤村龍至展 URBAN COMMONS @BankART Mini Gallery 同じ1976年生まれの建築家二人による展覧会。 横浜トリエンナーレ会場の隣で行われていた(多くの人がトリエンナーレのチケットで入れると思っていたみたい)ためか、生まれた年だけでなく、両者と…

日本ブラジル交流展 ブラジル×日本 旅が結ぶアート @兵庫県立美術館 兵庫県はブラジルのパラナ州と姉妹提携を結んでいる。そのパラナ州にあるオスカー・ニーマイヤー美術館との交流による展覧会。この展覧会より先にオスカー・ニーマイヤー美術館では日本の…

アネット・メサジェ展 @森美術館 フランスのアーティスト、アネット・メサジェ。1943年生まれで20代の頃に写真コンテストで受賞、南欧、日本、インドなど異文化に触れる機会を得ている。パリで起こった五月革命にも接触しているアーティストだ。 収集癖があ…

東京デザイナーズウィーク @明治神宮外苑絵画館前会場 東京デザイナーズウィークは、明治神宮外苑前会場をメインとして、東京各所で行われているデザイン展。 訪れた神宮外苑の中心には、イギリスのインテリア見本市「100% Design」と日本のデザイン運動体…

村野藤吾―建築とインテリア @松下電工 汐留ミュージアム 関東だけでなく関西にも作品を残す村野藤吾については、「新建築問題」などの表象的な知識と、日生劇場の体験くらいしか知らない。その緻密で繊細なディテールのデザインについても、印象程度でしか…

アーキニアリング‐デザイン展 @建築会館 建築模型は実際の建築の縮小版と言え、見る者に疑似体験を与えることができる。そしてそれは建築家の設計過程におけるスタディのための建築模型でもある。 今回の「アーキニアリングデザイン展」ではその中でも外観…

アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年― @国立新美術館 1980年から2000年の中国の急発展した美術の動向として評価された美術家から若手までを紹介する展覧会。 中華人民共和国の封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生し…

横浜トリエンナーレ 横浜トリエンナーレは、横浜の関内の港湾地区を中心に広がる国際美術展。世界中から様々なアーティストの作品が集まっている。メインの会場は横浜のアイコンのような存在の赤レンガ倉庫や独特の雰囲気を持つ日本郵船海岸通倉庫、横浜最古…

建築家・坂本一成の展覧会。住宅を中心に仕事とする建築家・東工大教授。 ぼくが知っていると言えた作品は大学1年生の時にみた「今宿の家」とJAか何かの集住特集に出ていた「Egota House A」くらいだが、特に「今宿の家」は、まだ図面にも慣れていない頃に、…

ダニ・カラヴァン展 環境造形、彫刻などを手がけるアーティスト、ダニ・カラヴァンの展覧会。 といっても、氏は最初から環境造形の作家であったわけではなかった。絵画や舞台芸術などを学び、現在はランドスケープの中の彫刻などを手がけている人物だ。この…

artek + marimekko @表参道、スパイラル フィンランドが誇るデザインのトップランナー、アルテックとマリメッコの展覧会。 建築家アルヴァ・アアルトによるデザインの「Stool 60」を使用したインスタレーションと坂茂などのデザイナーの施した「Stool 60」…

レフトオーバーズ/H.S.ハーシャ @銀座、メゾンエルメス インド在住アーティストの展覧会。 展示内容は葉っぱの上に乗った食事と足跡の連続。食事の内容は様々であり、まだ手をつけてないようなものから食べ残しのようなものまで。種類もまちまちでいろいろ…

「フクヘン。」展 @ラムフロム東京 ブルータス副編集長 鈴木芳雄氏の展覧会。ジャンルに問われず、様々な特集を組むブルータスの脳内を展示しているようだった。 時代を感じるデザインのコレクションや校正途中の本誌がばらまいてある。壁に貼ってある写真…

「2007 アジア デジタル アート アワード」展 @六本木ミッドタウン内デザインハブ メディアテクノロジーを基盤として、論理的思考と芸術的感性を融合させた、アジアの感性を生かしたデジタルアート作品の大賞展。 アニメや映画の中でしか動いていなかったも…

「アートスコープ2007/2008」- 存在を見つめて @原美術館 この「アートスコープ」展は、今年5年目であり、現在は日本とドイツのアーティストを毎年1名ずつ選び、それぞれがベルリンと東京でアーティスト・イン・レジデンスを体験するエクスチェンジプログ…

知ってるようで知らなかった石山修武。 どっかのGAで富士の農園計画、ひろしまハウスを卒計時期にみて、この人のイデオロギーは他とは違うと思っていた。こんな強い建築を作りたいと、自分の時代に対する鈍感さと我の強さを感じながらも思ったものだ。時代を…

菅匡史展/プリズミックギャラリー ギャラ間の展示を初め今の建築家の展覧会は単純に写真とテキスト、模型だけの展示はあまり見ない。コンテンツがそれだけであっても展覧会のための、展覧会におけるコンセプトなんなりがあり建築的に構成されることが多い。…

モバイル・アート展/代々木体育館敷地内 シャネルによる移動型展示。ザハ・ハディト設計の展示施設は仮説とは思えないほどのクオリティであった。 丹下健三設計の代々木体育館と呼応した曲面のフォルムは今までメディアの中でしかみたことのなかったもので…

液晶絵画展@国際国立美術館 メディアの発達により「動画」または「画面」が技術的にだけでなく表現の道具としても使用されることが普及されてきた。この展覧会では様々なアーティストが液晶化された「絵画」のようにそれを扱い、新しいアートの表現として展…

グレン・マーカット展、シンポジウム あまり日本では知られていないオーストラリアの建築家、グレン・マーカット。プリツカー賞など多くの賞を受賞し、世界中で教鞭をとっているというのに日本のジャーナリズムはあまり取り上げてこなかった。おそらくそれは…

ワタリウム美術館のファブリス・イベール「たねを育てる展」 初めて訪れた美術館。敷地の面積はあまり大きくなく、三層に渡って展示が行われる。移動は主にエレベーターとなっていて、全体で一つの展示を行う場合にこの間に含まれる「何もない時間」をどう活…

遠藤照明エキシビション 今回はだい3回目でヨコミゾマコトと照明設計の松下美紀の展示。 作品展示の前に置かれたコンセプトを表現する写真に砂漠や新雪の積もったばかりの山があったとおり、空間は全てを薄いシルクのような布でまとった空間。布は埋もれた…

メゾン・エルメスのサラ・ジー展 そこらへんのホームセンターで手に入りそうなものを使って大きなものを作る。しかしその中の機能という方向性、例えば洗濯バサミであったり引っ張られる紐であったりは失われていない。ただめちゃくちゃにやったという感じで…

昼から京都、秋野不矩展。 槇さんの京都国立近代美術館。純モダニストらしさの中に建築の大きさを感じることができる美術館だった。 整然と並ぶ(並ばされる)絵画、静寂さを保つ(保たされる)空間、建築に従属する要素。水彩画のような繊細さをもつ学業期…

せんだいデザインリーグ 卒計日本一決定戦。 日本一 神楽岡保育園 京大 橋本尚樹 日本二 私、私の家、私の教会、あるいは牢獄 阪大 斧澤未知子 日本三 祝祭都市 京大 平野利樹関西勢が上位を占める。 今年の卒計はボキャブラリー、案の内容としては飽和し、…

朝からサントリーミュージアムのアトリエ イン カーブ展へ。 前に講演会に行った時オリジナリティという言葉を代表の今中さんがおっしゃっていたが、ぼくにはこれが真の芸術だと感じた。むしろ、これが普通なんだと。ただこの日本で芸術をすること、客観的、…